投資の買う幅、買い方についての常識

投資の買う幅、買い方についての常識 投資

『ドカン買い』にご注意

本当なのかどうかはわかりませんが、海外の格言に「日本人投資家が買い出したら、売り時だ」というのがあるそうです。

少し前までは個人投資家の投資と言えば、株式投資か土地などの不動産の投資が主な投資対象でした。 土地の場合、数百万~数千万円を投資することもあったでしょう。一度に購入しても、経済が右肩上がりなので保有しておくだけで、かつてはどんどん価値が上がって行きました。 株式も不動産も、単価が高いので一度にドカンと大金を投じる個人投資家が多くなる傾向にありました。 この方法を『ドカン買い』と仮称しましょう。

しかし、昔と今では状況が違います。近年では、投資信託や海外の株が手軽に買えます。 そのため国内投資家の選択肢も大きく増えました。 インターネットの普及で、サラリーマンや主婦の方でも気楽に参入できるようになっています。

金融庁も2018年より「つみたてNISA」という新しい制度をスタートさせています。 ほぼ誰でも入れる、もう一つの年金という立ち位置のiDeCoもあります。

一昔前のように数百万円から始めるのではなく、それこそ数百円や数千円といった少額から始められます。

このような時代においては、投資信託を使い、積み立て投資を行い、合理的な分散を行うのが良いのではないでしょうか。 一気に『ドカン買い』をしたときが景気の底であれば、その後の高い時期に売ることで、大変大きな利益を上げられます。

しかし、そうでない場合は、生きている間に買値まで回復しないことすらあります。 まとまった資産がある方こそ、投資タイミングには注意が必要です。

そして、残念ながら、株価などはランダム・ウォーカーですので、誰にも明確なタイミングは読めない、ということになっています。 私は積み立て投資が多くの人にとっては正解になるだろうと考えています。ちなみにiDeCoやつみたてNISAでは、積み立て投資が基本です。

いくらまで買ってもいいの? 

ドカン買いをやめるというけれども、では実際にいくらまでなら購入してもいいのでしょう。

一般的に『投資は怖いもの』というイメージがあります。そして、そのイメージは正しいでしょう。

まず基本に立ち返って、投資が怖い理由は何でしょうか。答えはずばり「元本割れをすることがあるから怖い」のです。 それはつまり「商品を買った時よりも値段が下がってしまい、売った時に損をする可能性があるから怖い」ということです。

この『怖さの答え』がわかっているのなら、それに対する改善策を考えることで、損をする可能性を下げることが出来るかもしれません。

まず、買った時よりも値段が下がった場合になぜ怖いのか、理由は2つです。

  • 下がった価額が、元に戻る可能性が不明確であること
  • 下がった時に、買い増すお金が無いから怖い

一つ目は、よほどの高値でつかんでいる場合は別ですが、世界に分散投資をしているのであれば、そのうちに回復する可能性が高いのではないかと考えれます。

その背景には景気循環という考え方もあります。また中央回帰性もあるのではないかという考え方もあります。 金融商品の値動きの中央会規制とは、高く上がっていると、下がろうとしますし、大きく下がっていると、もとに戻ろうとする動きのことです。

そのため、焦って安値で売却すると、損失だけが確定し、その後値がもとに戻ってしまうことがあります。 極端な高値でつかんでいない場合は、待てるかどうかが重要です。

とはいえ、その期間がどのくらいの期間なのかはわかりません。 対策としては「よほどの高値・好景気だと思われる時期は一括で資金を投下しない」 (個々の基準価額の高い安いではなく、景気全体の『高い・安い・良い・悪い』の尺度で判断する。判断基準の一つに日経平均株価やトピックスが挙げられます) ということが挙げられます。

どれくらいが高いのか、こればかりは一概には判断できませんが、広い視野(期間)で過去のベンチマークと照合すればある程度は判断できるかもしれません。

問題は、二つ目です。「下がった時に買い増すお金が無いから怖い」ということに対する対策が必要です。

具体的な状況を挙げてみましょう。

余裕資金が百万円の場合、百万円すべてを投資に回した後に急落すると困ります。 困る理由は、選択肢が『回復するまで待つ』か『含み損に耐えられずに売却するしかない』の2択しかなくなるからです。

解決策としては『買い増すための資金を残しておくこと』です。たったそれだけです。

先ほどの状況の場合、五十万円残しておけば、急落した後でさらに五十万円購入することで『より安く多くの口数を買える』『平均購入単価が下がるので、含み損が実質減る』ということになります。 またこれで将来の期待収益率を上げることができます。

実際に運用する場合(投資を始めた初期)での注意点を見てみましょう。 明らかに大きく上昇している場面では遅かれ早かれ下がり出します。

良い買い方とは『安い時に買う』です。高値付近での積極的な利益追求はランダム・ウォーカーである以上分かりません。 過去のデータからみて、景気が低迷している場合や、ベンチマークの中間でうろうろしている場合に買えばいいのですが、それすらも良く分かりませんので積み立て投資がやはりベターとなります。 この買い方なら下がった時に買うことが出来るので、下がるのが楽しみになるでしょう。投資の恐怖を大きく退けることが出来ます。

大きな金融危機が起こったとしても、嬉々として買うことが出来ます。 「金融危機時に慌てて売って、嫌な気持ちになる」か「金融危機時に安値で買えて、うれしい」かは、資金をいつ、どのように投じるかによって変わるのではないでしょうか。

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