投資のリスクを細分化して解説。価格変動リスク・金利変動リスク・繰り上げ償還リスク・為替リスク

投資のリスクを細分化して解説。価格変動リスク・金利変動リスク・繰り上げ償還リスク・為替リスク 投資
投資のリスクを細分化して解説。価格変動リスク・金利変動リスク・繰り上げ償還リスク・為替リスク

プロトレーダーも当たり前ですが当たり前に損切りなどをします。当たり前に投資は損もします。当たり前です。ですがその当たり前を初心者は大きく恐れると思います。

気持ちはよくわかります。なんせ自分のお金が、ほっといただけでガンガン減っていくのを眺めるというのはなかなか心にくるものがありますからね。

ただこれは必ず誰もが経験し、今でも経験し、いつまでも経験することです。損することを恐れていてばかりではいけないのです、お金を稼ぐためには。

そして損をする可能性があるから、リスクがあるからと過剰に怯えた結果、投資をしないというのは私は絶対的にもったいないと思います。

そしてこれもまた何度も言っていることではあるんですが、リスクについてよく知り、明確化することで対策することができます。この記事ではリスクについてかなりふかぼった話をします。

そもそもリスクとは!?

リスクとは、一般的には危機・危険を表しますが、投資の世界ではやや意味合いが違ってきます。 投資で言うリスクとは、『値動きのぶれる幅』を表します。 

非常に乱暴に言うと、Aという商品があった場合、上昇する可能性が10%なら下がる可能性も10%、この可能性のぶれ幅がリスク、 つまりAという商品のリスク(1標準偏差)は10%と言えます。

また、より詳しく言うと、金融危機時などにはその3倍程度値動きがぶれます(3標準偏差)。 つまり、(乱暴に言うと)リスクが10%なら最悪の場合、30%程度、あるいはそれよりも値下がりする可能性があります。

投資を実際に行う際には、あらかじめ「どのくらい下がる可能性があるのか?」「どのくらいの下がり幅(リスク許容度)なら自分は耐えられるのか?」について、ある程度は把握してから行うべきだと思います。

そうでないと、「こんなに減るとは思わなかった」「もう損失に耐えられない」という事態に遭遇した場合(長期で行うとほぼ確実に遭遇します)に、 「高く買ったものを、安く売る」ということになってしまい、損失を自分で実現してしまうことになりかねません。

代表的な各種リスクを見てみましょう。なお、暗記する必要はありません。まずは、このようなリスクが存在する、ということを理解する程度で結構です。

価格変動リスク

投資信託の価額は、経済環境や為替動向、企業業績などによって変動します。 値上がり益を期待することも出来ますが、値下がりして損失を被る可能性もあります。 リスクとは、プラスもマイナスもリスクです。

一般的にリスクの振れ幅は、プラスもマイナスも同程度だと考えられています(中央回帰性もあると考えられなくもない)。 株式メインの投資信託では、景気が上昇すれば株価が上がるため、基準価額も上がる傾向です。

債券メインの投資信託では、景気が上昇すれば(市場金利が上昇するので)債券価格が下がるため、基準価額が下がることがあります(必ずしもそうなるわけではない)。

そのため、値動きの幅(リスク)を抑えるためには、株式と債券のように、異なる値動きをする資産クラスを組み合わせることが重要だと考えられます。

しかし、別の考え方もあります。

本当に長期間(40年など)投資をして資産形成ができる、したい人がいる場合は、あくまでもハイリスク・ハイリターンの株式メインの投資信託にするべきではないか?という考え方です。 どちらの方針にするかは、個人投資家の考え方によります。

ただ、理論上、お金が長期で大きくなるのは、株式主体の投資信託を中心に積み立て投資などを行うことだと考えられます。

金利変動リスク

金利変動リスク

市場の金利の変動により、債券の価格が影響を受けるリスクです(株式なども影響を受けます)。

景気が回復し市場金利が上昇すると、債券の価格は下落します。反対に景気が悪化し市場金利が下落すると、債券価格は上昇します。 債券価格の変動幅は、償還期限が長いほど大きくなります。そのため償還期限が長い債券を組み込んでいる投資信託ほど、金利の影響を受けやすくなります。

しかし、この説明では良く分からないのもまた事実、かと思います。そこで、正確な表現ではありませんが、直感的に金利と債券の関係をイメージする表現をしてみたいと思います。 それは、シーソーです。シーソーというのは、公園などにおいてある、あの遊具のシーソーです。

ここでは、左右それぞれの端っこの腰かけるところに「利回りさん」と「価格さん」が座っているとします。 例えば、「利回りさん」が下がっていると、「価格さん」はどうなっているでしょうか?
上がっていますね。

反対に、「価格さん」が下がっていると、今度は「利回りさん」が上がります。このように、利回りと価格はお互いが反対の動きをするようなイメージです。初歩的にはこのようなイメージでも良いかと思います。 それにしても、どうして市場の金利が上がると、価格が下がるのでしょうか?

これに対しては「スーパーの野菜」をイメージして下さい。例えば、今日入荷したばかりの新鮮な野菜が百円だとします。 これが、金利が高い時の新しい債券です。それに対して、昨日の売れ残りの野菜があります。これが、金利が低い時の古い債券です。

あなたは、新しい野菜百円と、古い野菜百円でしたら、どちらを買いますか?

当然新しい野菜を百円で買いますね。でも、お店側は古い野菜も売らないといけません。どうしたら古い野菜も売れるでしょうか? それには、古い野菜を値下げすれば良いですね。古い野菜を80円などにすれば、割安感が出て、売れます。 イメージとしては、このような感じです。債券の場合も世の中の金利が高いと、古い債券の価格が下がります。

そして、「価格さん」と「利回りさん」はシーソーに座っています。ですので、価格が下がれば利回りが上がる、というような形になります。

また、債券価格が上がると、一般的には株価が下がると言われています。なぜでしょうか? それは、債券価格が上がると、債券が欲しい人が増え、株式を売って、債券を買う人が増えるから、とも言われています。

ただ、これはあくまでも一般的なお話であり、現実には債券価格と株価が同様に動くこともあります。 もう一つ債券の注意点を述べます。例えば2019年時点の国内債券の利回りは大変に低い状況です。

このような状況では債券が、「大して増えもしないのに、金利が上がった場合には大きく価格の下がる可能性のある、不利な投資商品」である可能性もあります。 債券主体の投資信託や債券の入ったバランス型投資信託を購入する際は、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

繰り上げ償還リスク

繰り上げ償還とは、純資産が減り続けたり、ファンドマネジャーの運用が想定通りにいかなかったりすると、ファンドの設定期限まで期間があっても、途中で償還されてしまうことを指しています。

償還とは、そこで運用を打ち切って、その時の値段で強制的に払い戻されることです。償還時に値段が上がっていれば、利益がありますし、逆なら損失が確定します。 基本的に値動きには関係はなく、投資信託の運用側(金融機関など)の問題ですので、できるだけ繰り上げ償還のリスクがないものを選びたいところです。 極端に人気がない投資信託などが、繰り上げ償還のリスクが高い、と言われています。

為替リスク

為替リスクとは、為替レートが変動することにより影響を受けるリスクです。 為替ヘッジを適用していない外国債券・外国株式に投資をする場合に大きく影響を受けます。 一般的に円安で基準価額が上昇し、円高では下落する傾向です(傾向であり、必ずしもそうなるわけではない)。

そのため、基本的には円高の時に買うことが重要です。大きく円安になっている時に買うと、思わぬ損失を被ることもあります。 とは言え、残念ながらいつが円安かは分かりません。また、いつ円高になるかも事前には分かりません。 あくまでも、現在から、過去を見たときに「ああ、この時は円安(円高)だったんだな」と振り返って分かる、というようなものです。

何かしらの方法で未来の為替が分かれば、誰でも確実に大金持ちになれるのですが、残念ながら、その方法はありません。 株価がランダムウォーカー(でたらめで法則性がない)であったように、為替の動きもまたそうなのです。

それゆえに、外貨で資産運用をする場合には、外貨預金や外貨保険などの生産に積極的に参加していない資産にお金を回すのではなく、先進国株式・債券などの、生産に積極的に参加している資産にお金を働きに出すことも重要です。 その理由は、外貨預金や外貨保険ですと、同じリスクを背負っているにも関わらず結果がでたらめで投機的(博打・ギャンブル)になってしまう性質だからです。

以上のように一言に「投資のリスク」といっても様々なリスクが存在します。それぞれの特徴をつかみんでおくことはリスクを回避することにつながります。

いかがでしたでしょうか、リスクの種類を整理し把握することで、どんな投資をするか、買う時の判断、事前にリスクが高いかどうかなど様々な情報を総合し投資を行うことができます。

そして何度でもいいますが、投資は損をするときは必ずあります。一度の損を恐れず、しっかりと情報を収集し分析することで次への判断の材料とすることで、取り返す可能性が生まれます。

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