投資信託における用語2 運用報告書・ベンチマーク・一般口座と特定口座・NISA口座・受益証券

投資信託における用語2 運用報告書・ベンチマーク・一般口座と特定口座・NISA口座・受益証券 投資
投資信託における用語2 運用報告書・ベンチマーク・一般口座と特定口座・NISA口座・受益証券

投資にかかわっていると聞きなれない言葉を耳にすることがあると思います。今回は投資信託にかかわる語句についてまとめた第2回の記事です。

運用報告書について

運用の経過や今後の運用方針、組み入れられた有価証券の明細など、投資情報として必要な内容を、投資家に開示する文書です。 原則として、決算日を迎えるたびに作成され、ファンドを保有している投資家に交付されます。 最低限チェックするべき項目は

  • 運用結果
  • 投資環境(その期間の運用の社会・経済情勢を把握する)
  • 今後の運用方針
  • どのくらいの費用がかかったのか

というところですが、多くの人は、ここまでチェックしてはいません。 また、いくらチェックをしても運用成績は改善されません。しなくても悪くなりません。大切なのは、購入前に納得のいく「マシな」ファンドを選ぶことではないでしょうか。

ベンチマークについて

各ファンドには、基本的に対象としているベンチマークが存在します。ベンチマークとは、運用の目標(目安)となる指標を表します。 指標とは、分かりやすくいうと、モノサシとか温度計のようなものです。市場平均とも呼ばれます。

ファンドの中には、ベンチマークを超えることを目標とするものや、ベンチマークと連動することを目標とするものなどがあります。(あくまでも目標であり、その通りに行くとは限らない) 経済の状態を把握するために、全てのベンチマークをチェックできれば最高ですが、そのようなことは、働きながら投資をしている人には難しいものです。

そこで、最低限抑えておくべきベンチマークをご紹介します。

  • ダウ平均株価
  • 日経平均株価(またはトピックス)

この2種類です。ダウ平均株価は、ダウ・ジョーンズ社という会社が公開している、アメリカの主要企業の平均株価を表したものです。 世界最大の株式市場を持つアメリカのダウ平均株価は、世界のさまざまな金融・経済の動きを反映しています。

 次の日経平均株価は、東京証券取引所第一部の主要225社を対象とした平均株価です。 そのため日経225とも呼ばれます。日本経済新聞社が公開しています。民間が作成していますが、政府の統計としても用いられます。

最大の特徴は、『過去からの連続性がある点』です。 対象225社は入れかえられたりしますが、その都度修正され、数値としては、過去からの連続性が保たれています(より厳密には完全な連続性はないようですが)。 そのため、一目で市場全体の状態を把握することが出来ます。

「確かに、ダウ平均も日経平均も、よく聞く単語だけれど、2種類だけでいいの?」と言われそうですが、筆者は個人投資家には十分なデータだと考えます。 確かに、より細かい地域や職種のデータも存在します。

長期的に運用を行うことを目標とする投資信託では、むしろ、細かい情報は判断を誤る目くらましになりかねないことがあります。 つまり、目先の小さな利益に目がくらんで、短期売買になりやすくなります。結果として、リターンを下げる一因になりがちです。 投資信託は、ファンドの「入れ物(パッケージ内)」で、すでにある程度投資対象を分散してあり、ベンチマークと連動しやすくなっています。 >細かいデータに右往左往しすぎるのは危険ではないでしょうか。

イメージとしては、一本の木の枝葉を見て判断するのではなく、森全体を見て判断する感じです。 また、この2つのベンチマークは、どこのテレビ・ラジオでもニュースの最後に流します。 特に注意をしなくても入ってくる情報です。そこがとても良いところです。 そして、次が重要なところですが、『世界の各種ベンチマークはある程度関連性があります』。 (連動している理由は世界全体が、国同士で密接に関連しており、日ごとに情報的・物流的・金融的に世界各国が近付いてきていることが一因として挙げられると考えます)

受益証券について

昔のテレビドラマや再放送などで、タンスの中から株券が出てくるシーンを見たことが無いでしょうか。 投資信託にも、株式の証書である株券にあたるものがありました。

それが受益証券です。しかし、二〇〇七年一月から電子化され、紙の受益証券はなくなりました。 受益証券の内容は現在、コンピュータのシステム上に記載・登録されています。

ちなみに、ポートフォリオという言葉があります。これは、従来、紙の証券を束ねたり、入れたりする、「紙ばさみ」や「書類を入れる箱」を指していました。 もちろん、現在では紙の証券は基本的にありません。しかし、その名残で、金融商品の組み合わせのことをポートフォリオと呼びます。

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NISA口座について

NISAとは、日本版ISAの愛称です、ニーサという愛称が決まるまでは日本版アイサと呼ばれていました。 なぜ日本版と付くかと言いますと、本家はイギリスのISA(個人貯蓄口座)であり、そちらをお手本にしている為です。 2008年に金融庁が『貯蓄から投資へ』の動きを促進するための一環として創立を目指しました。

2014年1月から、スタートし、2019年現在は、一人につき、毎年120万円までの非課税枠を持つことが出来ます。(最大で5年間で6百万円) 投資金額120万円までの株式・投資信託にかかる値上がり益・配当金・普通分配金などの利益が非課税になります。 (2019年現在の益金に対する税率は、20.315%ですので、利益が出た場合その分お得になるという仕組みです)

いまのところ2014年~2023年までの10年間、毎年非課税枠を作ることが出来ます。非課税枠は最大5年間保有できます。 たとえば、10万円の利益を得ると、通常は2万315円が税金として取られますが、ニーサ口座での利益は非課税ですので、10万円全額があなたのものになります。 注意点として120万円の枠は、一度使うと、再利用出来ません(つまり売却すると、もう使えない)。

非課税以外の点は、普通の投資と大きく変わりません。ニーサ口座だから初心者に向いている、ということもありません。 過信は禁物です。(NISAに関する内容は、本書作成時の2019年8月現在の内容です。今後、変更されることが予想されます) 

また、2018年からは「つみたてNISA」と呼ばれる新しい制度も始まりました。 こちらは、・年間40万円・最長20年間積み立てて投資ができる制度です。より長期分散投資に適したものとなっています。

最大の特徴は、金融庁の厳選した「マシな」投資信託のみがラインナップに並んでいる、ということです。 極端な話をすると、通常口座でも投資信託を選ぶ際は、つみたてNISAと同じ投資信託を選べば「マシな」資産形成に近づきます。もちろん運用が大切です。

投資信託における用語 まとめ

口座のことなども少しお話しましたが、用語について少しでもご理解を深める一助になれば幸いです。 ちなみに「投資信託における用語1」もございますのでよろしければどうぞ

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